だらずばいやー

輸入物販・自己アフィリ・古着転売(未)など

ゴールデンウィーク

2019年 4月卯月
123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930
365日 
各月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
2019年 5月皐月
1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031
365日 
各月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12

ゴールデンウィークゴールデンウイーク和製英語Golden Week, GW)とは、日本では毎年4月末から5月初めにかけての休日が多い期間のこと。大型連休(おおがたれんきゅう)、黄金週間(おうごんしゅうかん)[1]ともいう。

概要編集

本来は5月3日から5月5日までの3日間を指すが、一般的には4月29日から5月5日までとされる。また直前・直後に土曜日・日曜日・振替休日がある場合、それらを含めて呼ぶことが多い。この場合は、その直前・直後の土日との間に挟まれる平日の日数が、一般的な平日の連続日数である5日の半数未満の場合つまり2日以内の場合はその土日もゴールデンウィークに含まれるが、半数を超える場合つまり3日以上平日が挟まれる場合はその土日はゴールデンウィークには含めない。この期間、4月29日(昭和の日1988年昭和63年)までは天皇誕生日2006年平成18年)まではみどりの日)・5月3日憲法記念日)・5月4日みどりの日、1988年(昭和63年)から2006年(平成18年)までは日曜日・月曜日以外なら国民の休日)・5月5日(こどもの日)が国民の祝日(2006年〈平成18年〉までの5月4日を除く)であり、5月1日メーデーのため休日になる会社(人)も少なくないことから、間の平日を休みにすることで長期連休にしやすい。

以前は休日が飛び飛びになることが多かったことから「飛石連休」という言い方がされたが[2]1985年(昭和60年)の「国民の祝日に関する法律」(以下「祝日法」という。)の改正で5月4日が日曜日や振替休日でなくても「国民の休日」になってからは、この言い回しは少なくなった[3]

2005年(平成17年)に行われた祝日法の改正により、休日の名称および振替休日の規定が変更されたため、憲法記念日みどりの日が日曜日と重なった場合、「こどもの日」の翌日が振替休日になり、その分ゴールデンウィークが延びることとなり、5月4日が日曜日となる2008年(平成20年)に最初に適用され、振替休日が初めて月曜日以外の火曜日となった。続く2009年(平成21年)も振替休日が初めて水曜日となった。

ゴールデンウィーク」の名称は、映画会社の大映松竹と競作して1951年(昭和26年)に同時上映となった獅子文六原作の『自由学校』が大映創設以来(当時)最高の売上を記録[4]し、正月映画やお盆映画以上の興行成績を残したことで[5]、映画界でこの時期に多数の動員を生み出すことや活性化を目的として当時の大映常務取締役であった松山英夫によって作成された宣伝用語であり[5][6]和製英語である。1952年(昭和27年) - 1953年(昭和28年)頃から一般にも使用されるようになり[6]、他の業界にも広まった。この時大映は続いて秋の文化の日を中心とした期間を「シルバーウィーク」と名付けたが、当時こちらは定着しなかった[5][6]

週刊誌では、連休前に合併号の発行が一般的に行われているが、これは大型連休に合わせた営業施策というよりも、印刷所の連休に合わせているというのが実情である。

郵便物の配達業務は、2015年までは連休中の後半に1日程度、休日ではあるが全ての郵便物を配達する日を設けていた[7]が、2016年以降はこの扱いは行われなくなった[8]。特に2018年は、カレンダー通りに配達を休止し、連続4日間、速達書留荷物等をのぞく通常の郵便物が配達されないこととなった[9]

不況時の場合、製造部門を持つ企業において、この期間を生産調整・在庫調整に充て、通常の休日に数日上乗せし、さらなる長期休業となる従業員も見受けられる[10]

期間中は上空の寒気が入って大気の状態が不安定になりやすく、雷雨やひょうなどの激しい気象現象が発生しやすい。特に2012年(平成24年)5月6日は、茨城県つくば市竜巻が発生し、人的被害を伴う大きな災害になった。

ゴールデンウィーク」の表現を変更しているケース編集

NHKや一部の民放、新聞などは「ゴールデンウィーク」という言葉が映画業界用語だったことから、NHKで禁止されている業界の宣伝(放送法第83条(広告放送禁止規定)に抵触する)になることや、年配者に分かりづらいという理由などで、単なる「(春の)大型連休」という表現で統一している[6]。「ゴールデンウィーク」という言葉は保険その他の分野においては2004年(平成16年)に損害保険ジャパン(現:損害保険ジャパン日本興亜)が(第4824147号)、酒類においては2014年平成26年)に宝ホールディングスが(第5713010号)商標登録している。この他にもNHKでは「ゴールデンウィーク」を用いない次のような理由を挙げている[6]

  • 休暇が取れない人から「何がゴールデンだ」といった抗議が来る。
  • 外来語カタカナ語を避けたい。
  • 1週間よりも長くなることが多く、「ウィーク」はおかしい。

シルバーウィーク」についても、同様の表現差し替え(「(秋の)大型連休」)が行われている。

日本の旅行シーズン編集

ゴールデンウィークに観光客で混雑する登山電車乗り場(小田原駅にて1993年5月4日撮影)

ゴールデンウィークとの名称が用いられ始めた時代は、戦後テレビ普及前の日本映画の黄金期で映画館も多数存在しており、映画鑑賞、近場の百貨店での買い物、近郊の遊園地への行楽、周辺の行楽地へのハイキングといった日帰り旅行などが、この時期の一般的な過ごし方で、1970年代以前は普段の日曜日・祝日の過ごし方と大きな違いはなかった。しかし、その後の振替休日制度の導入や土曜休みの普及に伴って、次第にこの時期全体を利用した泊まりがけの旅行や帰省が増え、ついには海外旅行さえ一般的になった。

毎年ゴールデンウィークの序盤と終盤において、主要ターミナル駅空港などでは多くの乗客が見られる。特にテレビ新聞などのマスコミは、ターミナル駅や空港での子連れの乗客をよく取材するため、「ゴールデンウィークは家族連れの旅行が多い」というイメージが定着している。ただし親子連れでの海外旅行は、2004年(平成16年)以降極端に減少している。学校の児童・生徒における、この時期の複数回の宿泊を伴う旅行の一般化は、早くとも5月4日が「国民の休日」となった1980年代後半以降の時代で、その後2002年(平成14年)に公立学校で完全五日制が実施されたことによって定着したと考えられる。それ以前は春休みに行うことが一般的であった。

この時期を余暇として活用する場合、もっぱら静養・テレビ視聴・読書・家事などで自宅内で過ごし、余暇のためには戸外には向かわない人ももちろんいる。しかし一般的には、移動距離や日常生活圏から離れる時期の長短に差はあるものの、この時期を野外活動や旅行に活用する人が多く、かつ美術展・コンサートなどが盛んな秋季の祝日などと異なり、移動先では屋外活動を行う、というイメージが定着している。

日本人観光客の多いハワイなど海外の観光地では、ホテルバスレストランなど観光業に従事する人物の場合、日本に縁のない現地出身の人間であっても“Golden Week”で意味が通じるほど認知されている。

帰省行楽などのために長距離を移動する人も多い。その数は、夏休み(特に旧盆時期)・年末年始と同程度に多いと一般的に考えられている。

このため、多くの場合、お盆年末年始と共通する以下のような交通状況となり、そのためにそれらの期間に準じた制度が適用される。

その他、各地の観光地・繁華街の混雑、ホテルなどの宿泊代、国内外への割引航空券の値段、レンタカーの料金などにおける、旅行費用の高騰も見られる(ハイシーズン料金)。反面、多くの航空会社の国内線正規運賃はピーク期運賃とはならない。また路線バス路面電車など近距離の交通機関の利用においては、逆にこの時期に割安な企画切符・料金が適用される例も多いなど、必ずしも他の時期に比べて割高ではない事例も存在する。他の繁忙期と異なり、青春18きっぷはこの時期に発売されない。これは、当初この商品が学生などの休業期間を見込んだものであり、この時期は春・夏・冬の休業期間とは異なり、本来その時期には当たらないという性格上のものからだった。しかし国鉄時代に初めて発売された「青春18のびのびきっぷ」は、有効期間がゴールデンウィークまであった。

ただし関西中京私鉄地下鉄を中心に、旧盆期間中の平日は休日または土曜のダイヤで運転される事業者が多くなっているが、現在のところゴールデンウィーク中の平日は、原則として平日ダイヤで運転されている(官公庁金融機関証券市場病院中小企業などでは暦通りに業務が行われているほか、学校も一部の私立学校を除いては平常通り授業が行われていることも理由)。

秋の大型連休編集

祝日法の改正によって敬老の日ハッピーマンデー対象となったことにより、秋分の日と合わせての大型連休ができる可能性が生じており、2009年(平成21年)・2015年平成27年)はこれに該当する。その後は、2026年がこれに当たると予測されている(秋分日の観測状況により変動することがあるため、正式な祝日は前年の2月第1平日付の官報で確定する。「暦要項」参照)。

体育の日11月1日に、勤労感謝の日11月5日に移すことによって11月3日文化の日と併せて秋に大型連休を作る構想もあり、当時の与党内で検討されていた。

これらを「秋のゴールデンウィーク」あるいは「シルバーウィーク」と称することがある。

主なイベント編集

気候のいいこの時期には全国各地でイベントが開催される。有名なイベントの例。

この時期は北東北道南などではソメイヨシノの時期にあたり、花見(観桜)の季節でもある。それらの地域では桜だけでなく花桃の花も同時に咲くことが多い。それ以外の地域では多くの場合は桜が散った後となるが、代わりに薔薇などの晩春の花の時期であり、新緑のシーズンでもある。

中国の黄金週編集

中国にも日本のゴールデンウィークに類似した名称の大型連休があり、中国語で「黄金周」(huángjīn zhōu)と呼ばれる。これは、中国政府が経済効果をねらって1999年10月1日から導入した制度である。なお、「周」は「週」の簡体字である。

中国の黄金週は2016年現在、年に2回設定されている。

いずれも、3日間の法定休日に2日間の振替休日を加え、さらに土日を連続させて7連休にしている。2日間の振替休日は、直前の土日をこの期間に振り替える。

2007年度までは「労働節(5月1日)から始まる1週間」も黄金週であったが、中国政府の意向で2008年度以降は3連休に短縮されている。ただし、2009年度は広東省のみ7連休が実施される。

問題点編集

この時期が「ゴールデンウィーク」と呼ばれ、その期間の祝日(休日)が普通の祝日・休日と異なる扱いをされることや、長期連休化していることについて、以下の問題点を挙げる人もいる。

  • この時期の「祝日の意義」が顧みられなくなること。
  • この時期の存在による、教育・勤労効率(生産性)の低下。一例として「五月病[11]があり、今春に生活環境が大きく変化した者の中で、新しい生活や環境に適応できず、ゴールデンウイーク中に疲れが一気に噴き出す[12]、長い休みの影響で学校や職場への行く気を削ぐ[13]などの要因から、ゴールデンウイーク明け頃から理由不明確な体や心の不調に陥る症状が見受けられる場合がある[11][12]
  • この時期における行楽地・交通機関や祭り・イベント会場の過度の混雑。

これらの解消を目的として、2016年平成28年)現在、連休時期を地方ごとに異なる時期に定め、休日を分散化する計画が検討されているが、国内でありながら地域によって平日と休日が異なることで、商取引や金融システムなどの経済活動や、遠方への単身赴任者が帰省しても現地では平日のために家族と一緒に過ごせない、などの問題が挙がっている[14]

7連休化編集

5月1日、いわゆるメーデーの開催日を祝日にすることで4月30日5月2日に「国民の休日」が適用され、4月29日から5月5日まで7連休となる。しかし、既にある勤労感謝の日と趣旨が重複する祝日を定める意義や、メーデー自体が歴史的経緯から社会主義的である問題もあり、実現には至っていない。前者を回避するために、勤労感謝の日自体を5月1日に移動させるという案もあるが、戦前新嘗祭の日付を祝日にした経緯があるため、主に保守派から反対論がある。金融関係者からは長期連休によって金融市場が長期間開かれないことを問題視する意見もある。また、休日にすることによるメーデー集会の不参加化を恐れる労組の反対もバブル以降でており、集会自体の日程をずらす団体も出てきている。

メーデー実行委員会は1984年(昭和59年)と翌1985年(昭和60年)に中央メーデーメーデーを祝日にしようという特別決議を採択している。1996年(平成8年)から施行されている海の日ともに、祝日化が1995年(平成7年)の第132回通常国会で議論された。

世界の少なくとも80以上の国でメーデーを祝日としている。中国、ベトナム北朝鮮などの社会主義諸国、旧ソ連東欧圏、ヨーロッパ大陸のほとんどの国、メキシコ以南のラテンアメリカ諸国の大陸部のうちパナマスリナムを除くすべての国、ASEAN加盟国のうちインドネシアブルネイを除くすべての国、台湾イスラム諸国ではパキスタンバングラデシュチュニジア、祝日が少ないアフリカ諸国でも多く国が祝日としている。

しかし、その一方で、メーデーを祝日としていない国もある。OECD加盟国では、日本のほか、アメリカ合衆国イギリスオランダスイスデンマークトルコ大韓民国が該当する(ギリシャなどヨーロッパのいくつかの国では、5月1日は祝日となっているが、これは春の訪れを祝う伝統的な祭日としての性質が強い。メーデーの項参照)。

2019年編集

2019年4月30日を以って、明仁今上天皇)が皇位を退き、皇太子徳仁親王に譲位することが2017年の皇室典範特例法の成立により決定している。新天皇の即位は「即位礼正殿の儀」として例年通り秋にするものの、即位及び改元当日の5月1日を祝日にするか検討が行われ、2018年の第197臨時国会にて、即位礼正殿の儀が行われる10月22日と共に2019年限りの祝日とする法律が成立。この結果、4月30日と5月2日が前述のとおり国民の休日になり、土日及び振替休日を含めると4月27日(土曜日)から5月6日(月曜日・振替休日)まで10日間の休日となる[15]

地域別大型連休案編集

民主党政権時の2010年(平成22年)、国土交通省ゴールデンウィーク(春季)とシルバーウィーク(秋季)の連休を地域別に分散して設定する祝日法の改正案を計画していた。具体的には

  • 「休日となる国民の祝日」の日数を増やさない
  • ゴールデンウィークとハッピーマンデーにおける国民の祝日」については「記念日」としての意味と「休日」としての意味を分けて考える
  • これらの「国民の祝日」は記念日と見なして従来の日に残しながら、祝日に代わる休日は5月と10月にそれぞれ地域別に分けて設定する

ゴールデンウィークは基本的に憲法記念日みどりの日、こどもの日の3連休を一つのまとまり、シルバーウィークは基本的にハッピーマンデーの当該日である海の日、敬老の日、体育の日を従来の日に記念日と位置づけ、休日は文化・スポーツ・観光に適した時期を利用して、何れも次のようなパターンを計画している。

  • それらの休日を月曜日から水曜日に振り分けることで、土日を含む5連休を各地区1週ずつ、全体で5週間確保する案(パターンA)
  • 地域別に月曜から水曜、または水曜から金曜に振り分けて、土日(前者前週、後者当該週)を含めた5連休を全体で2週半確保する案(パターンB)

[16]

パターンAの例
土曜日曜月曜火曜水曜木曜金曜
第1週九州沖縄中国四国地方の休日
第2週近畿地方の休日
第3週中部北陸・信越地方の休日
第4週南関東地方の休日
第5週北関東・東北北海道地方の休日
パターンBの例
土曜日曜月曜火曜水曜木曜金曜
第1週九州沖縄・中国四国地方の休日
近畿地方の休日
第2週近畿地方の休日
中部・北陸信越地方の休日
南関東地方の休日
第3週南関東地方の休日
北関東・東北・北海道地方の休日
  • この表では土曜日を起点日としているが、上表の場合、九州沖縄・中国四国は第1週目の土曜日から水曜日まで、近畿地方は第1週水曜日から第2週日曜日までの5連休という形になる。

Wikipedia引用